本田健展

この度思文閣では岩手県遠野在住のアーティスト、
本田健の油彩画展を弊社オンライン限定で公開します。

本田健は 1958 年に山口県に生まれ、日本各地を巡ったのちに遠野への移住を決意。1987 年に転居して以来、当地での作品制作を続けています。

本展覧会の出品作品では、自宅の庭に咲く花や、玄関先に置かれた野菜など、日々の暮らしの中で、作家の目に留まる身近なものたちが描かれています。

本田は、油彩画に下絵を用いず、キャンバスに直接絵の具を塗り重ねるといった手法をとり、描くものが庭の草花であれば、庭にテントを張り、時間の経過とともに変わりゆく対象の様子を間近に捉えながらキャンバスに表してゆきます。

対象とともに時を刻み、移りゆく時を映した作品は、見る者を引き込む力を湛えています。

思文閣では、2018 年に初めて本田健の個展を開催。2 度目となる今回は昨年制作された新作を含む 7 点をオンラインショップにて公開いたします。ぜひご高覧ください。

油彩画は現場での制作にこだわる。
初夏から秋にかけて庭にテントを張り、雨風や草花と付き合い、その盛衰を絵にする。
植物たちの勢いに圧倒され、それらを見ている感覚が自分の五感と同調する。描く瞬間に絵具がキャンバスの上で抽象的に動き回り、その連続は予見されない事が重要となる。
「足りない。」と感じれば、本質が目の前にあるので、躊躇なくキッパリと加筆する。
完成した絵を認識するには、いま暫くの時間が必要である。

本田 健