SHIBUNKAKU ONLINE SHOP | 池田遥邨 - 波

池田遥邨

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¥650,000

202004-016

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絹本着色金泥 額装
池田遥邨鑑定登録
共箱
印:[山水人]
45 x 58.5 / 63 x 76 cm

文化勲章を受章した昭和六十二年頃の作品に《波寄せる》(海の見える杜美術館蔵)がある。海面すれすれを飛ぶ二羽の海鵜の姿を真上から捉えた構図で、観者自身が宙に浮いているような浮遊感を感じさせ、山頭火シリーズと同じ味わいを持つ佳品であるが、その小下絵を見ると早い段階から真上から海面を見下ろす構図を用いていたことが分かる。また池田遙邨は《波寄せる》において海面の変化と白く崩れる波頭に着目していたことも明らかであるが、本作品《波》は、波打ち際近くのゆったりとうねる海面から沖合に行くに従って徐々に大きく激しくなる波の荒々しい変化が見どころで、《波寄せる》に先立つ実景の写生に近い一作と考えてよかろう。画面の大半を占める緑青色の波と些か趣を変える群青色の波は、もっとも沖合の波ではあろうが、見方によってはどこかの半島に連なる山並みのようにも見えてより一層興趣が深まろう。海面の表現に較べて遠景の空の色調はどこか古画の絵巻を思わせるが、半世紀の昔、東海道五十三次を踏破して以来、日本の名所を訪ね廻って写生した成果の一つである《昭和六十余州名所》(昭和九年 倉敷市立美術館蔵)に通じる風情が漂う。

作家

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    いけだ ようそん

    (1895–1988)

    日本画家。岡山県生。名は昇一。京都絵専卒。初め松原三五郎の天彩画塾で洋画を学ぶが、のち日本画に転向、竹内栖鳳の竹杖会に入門する。冨田渓仙の影響を受けた鳥瞰図法による明るい色彩の風景画で独自の画境を開く。上村松篁らと水明会を、浜田観らと葱青社を結成、また画塾青塔社を主催し後進の育成にあたる。新文展・日展審査員を歴任。日展顧問・芸術院会員。文化功労者。文化勲章受章。昭和63年(1988)歿、93才。

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